
本日の担当は奄美のホマレからお送りしま~す!!
ここ数日気温も水温もそして水中の生物たちの動きも春真っ盛りな感じです。
そんな中、この時期から夏にかけて世界でここ奄美でしか見られない稀少な『アマミホシゾラフグ』の育児が始まります。
オスが海底に産卵床をせっせっとヒレで手作りならぬヒレ作り!!
綺麗な円系の産卵床は外側を尾根状の凹凸にして、中心は平らとなったまさにミステリーサークル。
いくつかのオスがサークルを作りメスは気に入ったサークルに卵を産む、選ばれなかったサークルは・・・。
せっかく作ったオスはショックのあまり立ち直れないのか、放置され原型をなくしていきます。
そして、選ばれたサークルのオスはこれからハッチアウトまでこれまたイクメンっぷりを発揮するという主夫型システム!!
自分はメスはまだ確認したことはないのですが、せっせと巣の掃除をするオスの姿はめちゃくちゃ微笑ましいですよ。
几帳面なオスは少しでも尾根が崩れると尾根と尾根の間に入り大きくヒレを動かして尾根に砂を上げます。
そして、中心の卵のある部分に大きな石ころがあると口で加えて尾根の高い部分へポイッと放るのです。
尾根を作るときに見せた荒いヒレの動きではなく中心はより繊細にヒレを動かします。
卵への愛を感じるこの行動はイクメンパパそのものです。
それが彼!!
上のサークルの写真にも円の中心の右側にちょこんと写っています。
この小さな体で計算されたかのような綺麗なサークルは本当に見事で感動すら覚えます。
選ばれたサークルも選ばれなかったサークルも自分たちダイバーからすればどちらも見事なのですが、
人間にもあるようにモテる男とモテない男、彼らのモテ要素はサークルにあり、
ということで今後の観察でモテ男の秘訣を探っていきたいと思います。
CATEGORY:奄美大島