僕は究極の足フェチです。
Gパンも好きだし、チノパンも好き。
フリル付きのスカートなら猶更好きだし、
一番のお気に入りは肌触りの良いスエットパンツ。
ダイビングショップで働いていると
入れ替わり立ち代わりお客さんがやってくるから
毎日新しい足を抱きしめることができて幸せ。
でも、あんまりすりすりしすぎると足を引っこめられてしまうから
逃げられないように噛みついたりしちゃう。
勢い余って穴を開けてしまうこともあるけど、
みんなかわい~って言ってわしゃわしゃしてくれる。
僕の名前はシャルル。歳は11ヶ月。発情期。
伊豆諸島・八丈島より、石野です。
9月10月と、ちょくちょく出物はあるものの
大興奮につながるほどの手ごたえがなかったHOTけNIGHT。
11月に入り、再びの盛り上がりを見せています。
その立役者となっているのが深海魚たち。
5日からは写真家の阿部秀樹さんが来島され、6夜連続のHOTけNIGHT。
前半は島の西側八重根で行いました。
初日こそ冴えない結果でしたが、2日目に深海性のハダカエソ科の稚魚が出現。
土曜日となった3日目にはエントリー前に、
阿部さんがライトトラップの楽しみ方についてレクチャーをしてくれました。
これまで阿部さんが培ってきたライトトラップに関する知識を惜しみなく披露してくださり、
話が「いかに八丈島がライトトラップに適した場所か」に移ると、
オーディエンス(特に僕)のボルテージも最高潮に。
そして最後に用意されていた美しい浮遊系生物たちのスライドショーが終わる頃にはお腹いっぱい。
もう今日は潜らなくてもいっか、と思えるほど内容の濃い1時間でした。
阿部さんの写真に出てきたものは今日絶対出ないからね!と
テンション上がりっぱなしのゲストをなだめつつ臨んだその日のHOTけNIGHTは、
なんとこれまた深海性のダルマガレイ属稚魚が2個体も出現し、
「ほんとに出たね~」と最後まで大興奮の1日でした。
そして、4日目からが更にすごかった!
この日から風が代わり東側の底土に場所を移したところ、
ウツボやウナギの浮遊期幼生であるレプトケファルスが出たんです。
なんといってもすごいのが
ハダカイワシ科の仲間やキュウリエソ、ヤベウキエソといった
水深200m級の中深層を生息範囲とする深海魚が連日大爆発したこと。
これらの深海魚は、腹部に備えた無数の発光器を使い仲間と信号を送り合います。
手持ちのライトを当てるとビカビカっとその発光器が反射し、
その輝きと言ったら身震いするほどの美しさです。
また、何匹ものハダカイワシたちが
水底に設置したINON製LF800-Nから伸びるビーム光の上をびゅんびゅんと飛び回っており、
その姿はまるで宇宙船。
最終日には成魚ですら珍しいウナギギンポの浮遊期幼生に、
ヒメオコゼの仲間の稚魚、ツノダシ稚魚、ダルマガレイ属稚魚と
ざっくざく出てきて狂乱の一夜になりました。
「ここまでいろいろ出るのはすごい!」と
世界各地でライトトラップを行ってきた阿部さんから
お墨付きをいただくことができました。
そんなHOTけNIGHTに、
昨夜はなんと雑誌の取材で来島されていた古見きゅうさんも参加されました。
開催場所が最近あまりパッとした成果の出ていない八重根だったので不安でしたが、
風表だったこともあり、水面を風に流されてやってきたトビウオの幼魚に遭遇。
夏は産卵の最盛期に合わせて仔稚魚が多く、
冬は日没が早く深海魚が上がってくる、
そしてときどき流れてくるトビウオ。
オールシーズン楽しむことができそうな予感がしていて、
ほんといい夜遊びを見つけたな~なんて思っています。
こんな短期間で2人もの写真家が立て続けにいらしゃって、
ますます目が離せない「八丈の夜はHOTけNIGHT!」でございました。
「八丈の夜はHOTけNIGHT」 by パッショーネ・コンカラー・レグルス
ライト提供 INON