HOME>最新情報>八丈島>クジラに沸く島

クジラに沸く島

Avatar photo

石野昇太

活動エリア:八丈島

所属ショップ:レグルスダイビング

伊豆諸島・八丈島より、石野です。

「しょうたさんしょうたさん、クジラ見ちゃった!」
この一言から始まった八丈のクジラ騒動。
八丈島は、南下するザトウクジラの中継地となっており
例年、数回程度、陸からブロウやブリーチングが見られます。
水中で声が聞こえてくるほど岸近くを通ることもあります。

まさか、ダイビング中に会えるなんて。
誰もが夢のまた夢だと思っていました。
それが、今月の2日。大事件が起こります。
同時刻に潜っていたガイド仲間の一人が
「頭上をクジラが通った!」なんて言うんです。
一生に一回あるかないかの奇跡を逃したことに、
この時の僕は内臓がえぐられるような悔しさに襲われました。
ところが、1週間後、再び水中クジラのチャンスが訪れました。
ダイビングを終えて帰ろうとしたところで沖にクジラのブロウを発見します。
複数上がるブロウの近くには漁船。
一緒にいた先輩ガイドと2人で、「あの船。。。。いいな。」
なんて指を咥えて見ていました。
まさかダイビング中に会えるなんて。
誰もが夢のまた夢だと思っていたんです。
2度と出会うチャンスなどないと諦めていた矢先の出来事でしたから、
千載一遇の機会に、僕は器材のセッティングを躊躇ってしまったのです。
漁船の下で潜ったクジラが、次に姿を現したのは目撃例があった根の真上。

帰り道なんじゃん!!!!

クジラが通ったのは、
岸から飛び込めば背中に乗れるんじゃないかと思えるほどのすぐそこ。
今度こそ、僕の内臓はねじ切れてしまいました。
以来、八丈の若手ガイドを中心にクジラ狙いの日々が続きます。
水中でクジラが見られるのは、島の北西に位置するナズマドというビーチポイント。
「ナズマドがある限り八丈でボートは流行らない」と言われるほどのスーパービーチです。
そのナズマドで今一大ムーブメントとなっているのが

ザトウクジラの根待ち
ザトウクジラとダイバー

北から南へ、南から北へと
ザトウクジラが通過するのを見計らってエントリー。
そうして、ただひたすら根待ちをするんです。
もちろん、声はするけど姿は見られないというのが大半で
声すら聞こえないなんてこともありました。
そもそも冬は風の影響でナズマドに潜れる日がありません。
その数少ないチャンスに合わせてクジラが根の近くを通過してくれないといけない。
ギャンブル要素は最高ランクです。

クジラと会えるとき、水中の様子はどうなっているか。
だんだんと声が大きくなり、ある程度大きくなってくるとパタッと止みます。
中層を泳いでいる魚たちが一斉に水底へと降りきて
水中の雰囲気が緊張したか、と思うと
次の瞬間15mの巨体が頭上から降ってくるのです。

NHKが取材に来るほどの騒ぎとなり、
島の観光ガイドとして
ちゃっかり全国デビューも果たしてしまいました。
今まで八丈がこれほどクジラに沸き立ったことはなく、
一説によると頭数の増加によって、
繁殖地として有名な沖縄や小笠原が飽和状態となり
新たな繁殖地として八丈が候補に挙がったらしいのです。
そうなれば北限記録だそうで。
既に繁殖行動の兆候も観察されており、
成功すれば八丈でクジラ待ちダイブが冬の風物詩になることも夢ではないかもしれません。

は~、、、夢が留まるところを知らないよ~。

CATEGORY:八丈島

当サイトはお使いのブラウザをサポートしておりません。

PCでご覧の方へ

当サイトをご覧いただくには、最新版ブラウザをご利用していただく事を推奨します。

スマートフォン・タブレット端末でご覧の方へ

サポートしているブラウザは以下になります。恐れ入りますが下記記載のブラウザにてご覧ください。
また、iOS / Android以外のOSに関しては閲覧可能ですがサポート外としておりますので、表示崩れ等がある場合がございます。予めご了承ください。

ブラウザのJavaScriptが無効になっています

当サイトをご覧いただくにはJavaScriptを有効にしてください。