
西表島のまさひろです。
台風8号が過ぎてホッとしたのも束の間、続々と台風が発生してますね~。
今は台風10号(マットゥモ)の動きが気になる所・・・
今回は西表島が見事に直撃コースなので、
前回の台風よりもしっかり対策をしてあります。
ほどほどに頼みますよ~ マットゥモさん!
さて、そんな台風とのにらめっこが続く日々ですが、
7月は水温も透明度も上がり、まさに絶好のダイビングシーズン。
透明度30mオーバーの青い海を潜るだけでも気持ちがいいんですが・・・
実はこの時期にしかできない魅力的なオプションツアーがたくさんあるんです!!
まずは早朝に見れるこちらからご紹介。
これは『サガリバナ』という花。
夜に花が咲き、翌朝には花が落ちてしまう、1日限定の花です♪
いつ咲くかはその年によって違いますが、例年だと7月中旬が1番の見頃になります。
香りも良く、陸で見るのもキレイなんですが、
これを川の上流に見に行くツアーが超オススメなんです!!
小船に乗って、川の上流へ船を走らせます。
ただこの川は水深が浅く、潮が高い時しか船が入っていけないという難点があります。
花が落ちる朝の時間に合わせてツアーを組んでるので、
朝が満潮になる『大潮』の時しか行けないスペシャルツアーとなってます!
川の奥はほとんど風が当たらないので、
水面が鏡のようになり、木や雲が水面に写り込みます☆
移動中もシャッターチャンスを見逃さないように!
上流まで行くと、水面に浮いてるサガリバナが出てきます。
色は白とピンクの2色。
こうして一緒に並んで流れてる事もあるので、
これまたお見逃しなく!!
ちなみに、みなさんはどちらの色がお好きですか?
これは川の両サイドにサガリバナが集まる風景です。
大潮のタイミングと、花がたくさん咲くタイミングは同じとは限りません。
今年はタイミングよく大潮の時にたくさんの花が咲いてくれましたが、
昨年は花のピークが小潮の時だったため、このような景色は見れませんでした。
また「サガリバナはなぜ浮くんですか?」という質問をよく受けますが・・・
それは大きな花弁4枚あり、その花弁が浮力になっているから。
川一面にサガリバナが浮いてるシーンはすごく幻想的です!
もちろん陸でぶら下がってるのもキレイですが、
このシーン見てしまったら、次回からは絶対川に行きたくなりますよね☆
時間が経つと、徐々に川の中央へサガリバナが流れていきます。
ここも水面が鏡のようなコンディションなので、雲を入れて撮るのもオススメ!
7月の大潮の時は、ダイビング前の早朝ツアーとして、ご参加頂けるようになってるので、
ぜひ早起きして、この素晴らしい景色を体験して頂きたいですね◎
そして次の見所はお昼頃にやってきます!
これはウミショウブという海草の雄花。
雪だるまのような形をしていて、何ともかわいらしい風貌です♪
この雄花もサガリバナ同様、花弁が浮力になっているので、水面にプカッと浮きます。
そして風や波によって流されて、雌花へ辿り着くという習性をもってます。
よく『水面を走るように・・・』とか『水面を滑るように・・・』という表現が使われるんですが、
言葉や写真だけだとイマイチ分からないと思うので、動画で見てみて下さい!
『水面を滑るように・・・』という言葉が使われるのがお分かり頂けたでしょうか??
しかし、風や波の力のみで水面を移動するので、受粉方法としてはあまりにも効率が悪いです。
まさに『下手な鉄砲 数打ちゃ当たる』作戦。
たくさんの雄花を放出して、受粉する確率を上げています。
こちらがウミショウブの雌花。
普段はずーっと水の中に浸かっているんですが、
夏の大潮の干潮時になると・・・
水面から顔をだし、閉じてた花びらが徐々に開いていくのです。
完全に干潮になると花びらも全開になります。
花びらが完全に開いた状態がこちら。
中央に雌しべがあるのがお分かりでしょうか?
これも写真だけだと分かりにくいと思うので、動画を見てみて下さい。
このように、潮位が上下する事により、花びらが開いたり閉じたりするという特殊な作りをしているんです。
そし花びらが開いてるわずか数分のうちに、雄花が流れてくるのをひたすら待つのがウミショウブの受粉方法。
動画でも一瞬見れましたが、雄花が雌花にくっついた瞬間です。
あとはこのまま潮位が上がって、雌花が閉じれば受粉完了なんですが・・・
中には大きな波が来て、せっかくついた雄花が流れちゃう事もあります。
しかし、上にも書きましたが、雄花の数が多ければ多いほど、雌花にくっつく可能性も高くなります。
何千、何万という数の雄花が水面に放たれるんですが、
ちゃんと受粉するのはほんの一握りなんですね。
この神秘的な光景は6月~8月の大潮で見る事ができますが、
7月が1番大きな規模で産卵をするので、見たい方は7月がオススメです!!
そして最後は夜!
大潮で夜といえば、やっぱりこれですよね◎
そうです。サンゴの産卵です!!
今回の大潮ではサンゴの産卵は見に行かなかったので、
昔コンデジで撮った証拠写真程度の画像しか用意できませんでしたが・・・
西表はサンゴの数・種類が非常に多いので、いつかバシッと写真を撮ってご紹介したいと思います!
朝のサガリバナに始まり、昼のウミショウブ、そして夜のサンゴの産卵、
1日で全てを見るのはかなりの運が必要ですが、
こんなにも魅力的なオプションがあるのが7月の大潮の特徴です!
来年の7月はサガリバナ、ウミショウブ、サンゴの産卵を狙って、西表に遊びに来てみませんか?
まさひろ