
ちわっす。
串本の海より、マリンステージわたるです。
順調に水温が上がっている串本。
ただいま22℃、もうウェットで大丈夫!
各地がそうであるように、串本も繁殖シーズン真っただ中。
ジョーフィッシュやテンジクダイ系の口内保育。
甲殻類の抱卵。
幼魚の出現など、とても楽しい海になってます。
そんな中で、今日はちょっとマニアック路線(笑)
あえて、敬称をつけさせてもらいたい。
ガヤなどによくついているワレカラさんです。
串本らしいかと言われれば、まったくそんなことはない(笑)
では、なぜ今回このネタかと言うと、
ジワジワとマイブームになりつつあり、
最近ガイドネタとしてもよく使うから…。
もちろん、繁殖シーズンで大きい個体も見れるので、
今が旬でもあります!!
じっくり見ないとわからないような小ささなのに、
この威風堂々とした佇まい。
敬意を払いたくなるであります。
これはお食事シーンなのか??
右手につかんだものを口に運ぶシーンのように見えます。
ズームしてみると、目線は爪先へ、
口も大きく開いているようです。
この喰い方は、進○の巨人風…(笑)
ワレカラさんを紹介した時、よくあれ何なの!?という興味津々の質問を受けます。
※特に女性ゲストの食い付きがいい(笑)
これは、甲殻類の一種です。
さらに細かくすると、フクロエビ上目という分類になるのですが、
これはダンゴムシや話題のダイオウグソクムシたんとも近いということです。
ちなみに、ダンゴムシってどういう風に子供を育てるか御存知ですか??
お腹の白い部分はワレカラさんの育房、つまり卵が入る場所です。
ダンゴムシも同じようにお腹に卵を抱えて育てます。
これはカニなどの甲殻類も一緒ですね!
では、孵化した後はというと、
ワレカラさんもダンゴムシも同じく、
育房で子供を育てるのです!
あれ?じゃ、この写真もよーく見ると…
ちびワレカラさんのシルエットが見えるじゃないか!!
すげー、ワレカラさん。
子煩悩なワレカラさんは、とてもオシャレさんでもあります。
ほら!!素敵なファーをつけて、今日はパーティーかしら??
背中を大きく見せて、なんてセクシーなの、ワレカラさん!!
ととと…なんだか、ファーに違和感が…
これってもしや、全部ワレカラさんの子ども!?
そうなんです。
育房からでた我が子を身にまとい保護するのです。
その後も、近くに我が子を置き、危険が迫るとまた体に戻すという。
※お食事中のワレカラさんの近くにも、ちびワレカラさんが写っていますね~。
奥が深いワレカラさん!!
もっともっと書きたいですが、長くなるので最後に一つだけ(笑)
『ワレカラ食わぬ上人なし』
不殺を心がけるベジタリアンでも、海藻とかにワレカラさんついてるから、
結局、殺しちまうんやで~っていう仏教の皮肉を込めたことわざ。
他にも古今和歌集や伊勢物語などの古典にも『ワレカラ』さんは登場するんです。
ワレカラさん、歴史も深いでーーー!!
ほんじゃまた~。
マリンステージ串本店 わたる