
生命誕生の神秘。母と子の絆の美しさ。
食うか食われるか、弱肉強食の世界で生まれた澱みのない親子愛。
固有種バリアリーフアネモネフィッシュの卵がいよいよ孵化の瞬間を迎えようとしていた。
銀色に光り輝く卵には、はっきりと生命の存在を感じさせる「目」があった。
天を見上げ、見知らぬ世界へ飛び出したい気持ちを抑え、子たちはその瞬間を待っている。
母は自らの身体を駆使して他の生物からの危険から守り、胸びれや口を使いながら新鮮な海水を卵に送り込んでいた。
小さな生命の無事を祈り、母の与える新鮮な海水は愛に満ちあふれている。
CATEGORY:ニューカレドニア