洗濯機を回す時、必ず全てのポケットをチェックして、
中に何も入っていないことを確認するようにしています。
危うく携帯をピッカピカにしてしまうところだった、という経験が何度もあるからです。
チェックの仕方は簡単。ポケットを外からパフパフするだけ。
そうするだけで、電子機器をフッワフワにする危険から遠ざけてくれます。
今、僕の部屋では、紺色だったはずのパーカーが溶けて分解されたメモ帳に白く覆われて、
悲しく揺れていたりします。
伊豆諸島・八丈島より、石野です。
翔君がツアーで八丈に来島している間、
僕は1週間沖縄に行っていました。
ダイビングは5日間。計16本で約1700枚の写真を撮りました。
そのうち1割は露出やストロボの位置を調整するための試し撮り。
残りの9割は、ベラとブダイの写真です。
というのも、親方が近々出版予定の“ベラ・ブダイ図鑑”に載せるべく
「南方種を撮ってくる」という使命があったから。
そのため、今回もお世話になったのは潜水案内Okinawaの津波古健さん。
沖縄の海を熟知したガイドさんで、種ごとにポイントを細かく選択して案内してくれました。
おかげさまで、ブダイ19種、ベラ55種も見ることができました。
ありがとうございました!
沖縄の海は、八丈なら1匹出るだけで大スター間違いなしの南方種が
次々と見つかるパラダイス・オーシャンでした。
イソギンチャクを覗けば憧れのカクレクマノミがたくさんいて、
昨年、八丈初記録ということで必死こいて撮影したチゴベニハゼが普通にいる。
ヒレナガスズメダイの幼魚は春にたくさん撮ったから今回は我慢して、
でもチョウチョウコショウダイの幼魚は初めて見たのに。。。
それらアイドル級のサカナたちを蹴散らしながら
涙を呑んで僕はとにかくベラ!ブダイ!
このときの様子が津波古さんのブログに紹介されています。
まさしく、「ベラ、ベラ、ブダイ。ブダイ、ベラ、ベラ。」な日々。
その上、ベラ、ブダイともに高速に泳ぎ回るので
図鑑用の鰭全開・横位置写真を撮るのは至難。
来る日も来る日も
「ゴー・アンド・ストップ」
「ラン・アンド・ラン」
「ダッシュ・ダッシュ・ダッシュ。。。」だったのです。
慣れない追い回し撮影に、早くも2日目で体力的にギブアップしそうになるものの、
いつかは鰭を開く、諦めなければ撮れる、と自己暗示でなんとか乗り越えることができました。
むしろ、日を追うごとに感覚が麻痺してきて、最終日には熱と悪寒でガクブル震えながら雨降りの中ボートで4本。
しかも、その風邪を津波古さんに移してくるという。。。
ほとんど狂気でした(笑)
そうまでして撮ってきたベラとブダイたちですから、
この上ない達成感と、充足感でちょっとした燃え尽き症候群に罹りしばらく寝込みました。
そんな中、三日三晩かけてようやく写真を整理し終え、
ブダイとの戦いについては僕個人のブログでお話している最中ですので、
ここではベラを一種ご紹介。
ベラの中でも特に撮影に燃えたのがムシベラの雄でした。
体色が黒いため、ストロボをしっかり当てないと色が返ってきません。
加えて、泳ぎが早いのでまともに写すことすらできず、
追い回して、回り込んで、待ち伏せして。
ぜいぜいひいひい言いながらの撮影でした。
5つ全ての鰭が開いている瞬間なんて滅多に巡ってこず、
その一瞬を待つ集中力と執念が相当求められました。
結局、最後まで腹鰭が開いている姿を撮ることは叶いませんでしたが、
鰭に気を配った写真が一切無かった春休みと比べると、
半年でかなり意識の変化があったことに自分でも驚いています。
ところで、11月の「HOTけNIGHT」ですが
写真家の阿部秀樹さんが再度来島していただけることが決定しました。
日程は11/5〜11です。
6日間、海況が許す限り毎晩「HOTけNIGHT」を開催します。
「八丈のためなら一肌、いやパンツ一丁になるまで脱ぐ覚悟」とおっしゃっていただいており、
11月7日(土)には日中のダイビングとHOTけNIGHTの合間に
ライトトラップの楽しみ方について阿部さんによるセミナーを行う予定です。
今からでも間に合います。
ご興味のある方は是非、こちらからご予約をお願いいたします。