
7月になりました。
僕は今月末で2シーズン目を迎えることになるのですが、今までの自分のガイドを振り返ってみると、
お客さんのリクエストに合わせてガイドをしてきたなあという感じです。
マダンに来る人はだいたい大物狙ってるので、大物ポイント行って自然任せなガイドをしてました。リクエストに答えるのは大事だし、別に間違っちゃいないと思うのですが、
それじゃあ日本人の自分がここでガイドしてる意味ないなって思ったんです。
ぶっちゃけた話、バラクーダとギンガメの群れがすごいとアピールしてるマダンですが、世界は広し。インドネシアのマラトゥアの群れには到底及ばないし、サンゴだって他のPNGエリア(ワリンディやアロタウ)の方がイキイキしてます。
どこにでもいるもので勝負したって上には上がある。世界を潜ってきた人にとってマダンは大したことないで終わるのです。
かと言って、もう群れは狙いにいかないとかないですよ(笑)
日本人の自分がマダンで日本人を相手にガイドするのは
マダンらしさ、PNGらしさ、南太平洋らしさを日本語で伝えられるから。ここでの仕事はそういう役目があると思ってます。
じゃあどうやって「PNGらしさ」を伝えるか。例を挙げるとすれば、「固有種」ですね。
ここでしか見られないってまさに『らしさ』その地域を象徴してるじゃないですか。
マダンで言うなら
フーデットカーペットシャーク
マダンで見られるこれにまさる固有種ってないと思います。だって生息範囲からして潜って見れるのマダンだけだし(多分)。
PNGらしさをもっと引き出したい!という思いから最近は固有種探しに凝っていて、見つけた固有種は6月だけで5種類。
今まで本気になって探してないだけですね(笑)
マクロに興味のない方でも、マダンのはおもしろいからと興味を持ってもらえるようにすることが
ガイドの腕の見せ所なのではないかと思ってます。
固有種ってなるとマクロばかりになってしまいますが、ワイドだってPNGらしさは感じられます。
写真じゃ上手く表現できないですけど、
いろんな魚が混じり合って群れている光景。
これってPNGぽいなぁと思うのです。
縄張り争いせず、みんな仲良く群れている。
なんか細かいことは気にしないPNGらしさが出ていると思います。
というわけで
これからのブログは、今までよりももっとPNGらしさが伝わるようなこと
どんどん紹介していきます。